パトリオットHC チューニング

UAB1という1対1のサバゲをはじめました。
何度か参加して、このルールのサバゲでは、出来るだけ軽量でトリガーレスポンスの良い銃が必要だと感じました。今使っているM4が次世代で重いです。実際にUAB1に利用してみると動きが重くなってしんどいです。

軽いスタンダードかハイサイクルの銃が欲しい・・・ということで買ってきたのがパトリオットHC。今所持している次世代はDTMが入っていて、電子トリガーによってトリガーレスポンスを良くしています。次世代の電子的にトリガーレスポンスを良くした銃に対し、機械的にトリガーレスポンスの良い銃を作って、撃って比較したいと思い購入しました。

★気になる箱出し性能

まず初速を測ってみました。0.2gで約84~85m/sです。うちの弾速計は少し高く表示されるので実測82~83m/sくらいだと思います。アタリ個体かもしれません。事前の情報では79~80m/sだそうです。思ったより数値高い!
でも、せっかくのアタリ個体ですが・・・いじりますw

★パーツを買い揃えた

「面ホップ」や「電気くらげ」。なんとなく形状が気に入った「でんでんむし」。これらは撃ち比べてどれを入れるか決めます。
やってみたかった「調整用シム」。
セミオートを多用するので「SBD」、トリガーストロークが短くなる「ショートストロークスイッチ」、好みのトリガータッチにするための「ストレートトリガー」。
写真には写っていないですが、「アングス 0.9Jスプリング HCハイサイクルシリーズ Lタイプ」も用意しました。アソビバでも使用出来るように初速は90m/s未満にしたいので、カスタムスプリングはL→M→Sの順に試していく作戦ですが、先に結果を書くと、Lに交換して88m/sでした。最高に丁度良い。

★メカボックス御開帳

メカボックスを開けるのはこれがはじめてです。ガンをカスタムするのは好きですが、メカボ内に足を踏み入れてしまうと、沼から帰ってこれなくなる気がして怖かったんですw だから20年やってこなかった。
だがもうやってしまった。もう後戻り出来ないよ、この世界からw (だってもう次のアイデアがあふれてくるんだもん!)

★最初はシム調整から

ギアを入れる→メカボを閉める→ガタと回転具合を確認→次のギアを入れる・・・・・・って作業なんですが、あれっ、ノーマルの状態でもガタは少なかったぞ! 何処かは忘れましたが、0.1ミリのシムを一枚追加しただけでした。

だがコイツ!

スパーギア。単体で動きが悪い。事前に調べたとき、メカボには左右の穴がズレてる個体もあると情報を見たんですが、どうやらコイツがソレだ。初速はアタリだったけどギアの回転はハズレだったのだ。
片方だけのメカボックスにギアを入れると、左右どちらのメカボに入れても片側なら良く回るけど、メカボックスを閉じて両方の軸に通すと回転が固い。
ギアを外してメカボックスを閉じ、両穴同時にΦ3.01ミリのリーマーを突っ込んで回してやった。そしたらシャラシャラ回るようになりました。イイネーーーー!
シャラッシャラ♪

そういえば・・・

モーターのピニオンギアが、最初から変形してました。買って300発ちょっとしか撃ってないのに。きっとスパーギアが抵抗になって傷付いたのかな??? それとも買ったばかりでこんなもん??? はじめてメカボックスを開けるのでわかりません。

★トリガーチューニング

サバゲで相手に玉を当てるには何が必要か。命中率を高めれば良いのですが。

玉を遠くまで飛ばす&玉の到達時間を早くするために初速を上げますか?

玉をまっすぐ飛ばすために銃の集弾率の上がるチューニングをしますか?

俺はそれらより先にトリガーチューニングをまず大事にしたい。
これ、ガンをチューニングしているようで、射手のチューニングをしているのです。サバゲで上手く相手に当てられなかった。何のせいだった事が多いだろうか?銃のせいだろうか?射手のせいだろうか? 思い出してみれば大半は射手のせいですw ならば、射手を矯正するチューニングをするべきです。
上の、左の写真はノーマルで、右の写真はチューニング後。組み込んだのはストレートトリガーと、大門団長さんのショートストロークスイッチ。トリガーを少し引いただけでスタッ!と玉が発射されます。ガク引きキャンセラー。
セミオートのキレが良くなって、銃がブレるまえに玉が発射されるから、命中率が上がります。
キレッキレ♪

★失敗

トリガーの引きを軽くするために、0.55ミリのステンレス線でトリガースプリングを自作してみました。キックバネはけっこう簡単に作れます。しかし、組み込んでみたものの、バネが軽すぎてトリガーは戻ってきませんでした。
ノーマルは線径0.9ミリくらいだったので、0.7ミリくらいのステンレス線を買ってくれば良いけども。わざわざ買うのがもったいないから、ノーマルスプリングに戻しました。

★失敗2

組み込みミスで、逆転防止ラッチがバネのテンションでべベルギアから外れ、スパーギアに当たった状態でメカボックスを閉じてしまいました。そのせいで動作チェック中にスパーギアは欠けてしまいました。ギア単品はネットで1200円で売ってるのですぐ取り寄せたんだけど、送料と代引き手数料が合計1200円くらいだった。合計額2400。値段が倍になったよくっそーーーーーーーw
今回はスパーギアに翻弄されています。

★チューニング結果

初速は先に書いてしまいましたが、ギリギリ90m/s未満に収まりました。ラッキー! フィールドの弾速測定も通らなきゃいけないので、大須のアソビバでも初速を測定してきました。合格!
それから、できるだけいらない部品を外し軽量化。後方配線に。ホップ調整用窓であるダストカバーは、コッキングレバーではなく手で直接開閉できるようにしました。

★チューニング結果2

ホップは、ノーマルホップ、電気くらげ、面ホップの順に試しました。というか試すつもりでした。しかし買ってきた面ホップが給弾不良を起こすので、試すことをあきらめました。
命中性能のテストをする時は、よくネットで見るのが40メートルでA4に当たるかとか50メートルでA3に当たるかとかですが。俺はこの方法ではありません。15センチのマトを使います。
ノーマルで15センチのマトに9割以上当たる距離がどれくらいか見て、チューニング後に的に当たる距離がどれだけ遠ざかったかor近くなってしまったかを確認します。近づけないと当たらないならNG。遠ざけて当たるようになったらOK。
これは無風状態でチェック出来るのが25メートルまでの設備しかないから相対的にマトのサイズを小さくしているのと、40メートルや50メートルでの命中性能はさほど重要ではないからです。インドアに行くことが多いので、近距離の小さなマトにどれだけ当たるかが大事です。
っても、小さなマトでのチェックは、玉のホップがあるので上下方向でキビシイんですけどねw 自分の感覚だと15メートルあたりからホップの影響が弾道に現れる気がするので、15メートルからどれだけマトを遠ざけられるかでチューニングの確認をします。20メートルでバシバシ当たれば合格です。
今回のチューニングではでんでん虫と電気くらげの組み合わせで(射手の性能は置いといてw)、18メートルくらいなら15センチのマトに9割以上当たるよという結果でした。ノーマルよりは良くなっております。
ちなみにGプロフェッショナルさんにチューニングしてもらった次世代は25メートルで7割以上当たってました。玉は0.2gです。びびった! 23メートルくらいまで近づけば9割以上当たりました。

★内部チューンが終わったので外装

フロントは他の人がやってない事をやってみます。C型のパーツを3Dプリンタで作って外径を調整しつつ・・・

スポンジパイプを押し込みました。適度に細くなったし、滑り止めになります。とにかくフロントが軽いです。見た目は変かもしれませんが、とても使いやすいです。

★ローグリップとオフセットストック
正しく銃を構えるならば、親指と人差し指の股をグリップの出来るだけ高い位置にしっかり当てます。ハイグリップと言いますね。ストックは腕の付け根の少しへこんだ位置にしっかり当てます。これが基本です。はじめて銃を撃つような人以外は、あるいはこのブログにいらっしゃるような方はだいたい知っていると思います。
基本や正しい撃ち形(あえて方ではなく形という漢字を使ってみた)を理解したうえで、バリケード越しに撃ってくる相手に撃ち返すなら、その形を崩さなければなりません。
バリケード越しに撃つなら、バリケードからの露出が少ないほうが撃たれる可能性は低くなります。俗に言う「薄く構える」という構え方になってきます。現在のサバイバルゲームはバリケード対バリケードで戦う事が多いので、基本を崩す必要が出てきたのです。

薄く構えようとすると、正しい構えより、銃を少し高く上げたほうが、体がラクです。体がラクなほうが余分な力が入らないので当てやすいです。
そこで、銃をローグリップにしてストックを低くオフセットするチューニングをしました。


3Dプリンタを駆使してM4ストックパイプをオフセットしたパーツを作りました。グリップは手が上に行かないようなパーツも作りました。

★完成

コレがめちゃめちゃ使いやすい!


ストックが変な位置にあると思うけど、これが良いんです!

重量は1.8キロ。

メーカーが公表しているノーマルと同じ重量で仕上がりました!

構えやすい、軽い、まぁまぁ飛ぶ、まぁまぁ当たる。しばらくこの銃で戦えそうです! 現状、ほかにいらんw

さぁフィールドいくぞ! 相棒!!

(写真はアソビバ名古屋店さん)

ハイキャパいじり

こんにちは。庄松屋です。

ハイキャパを弄ってみようと思います。といっても、トイガン界隈からしたら、沢山のデータが出ていて、いまさらって感じですねw だけれど、せっかく買ったので、自分なりに遊んでみようと思います。

とりあえず初速。


ノーマルでは平均初速74m/sぐらい。

次に、以前遊んだストライクウォーリア用アキュバレルセットの、スライドとバレルを乗せ変えて撃ってみました。


平均初速は68m/sぐらい。6m/sの低下ですね。
撃ってみると、目に見えて飛距離が落ちてます。バレルの長さが短いと、初速が下がり、飛距離が落ちるのでしょうね。弾道は、まっすぐは飛んでるけども、弾がゆっく~り。

ただ、以前、ストライクウォーリアにアキュバレルを付けただけの初速が・・・

平均63.78m/sというデータが残っていて、ハイキャパのフレームで、4m/sのパワーが上がってるのだと思います。ストライクウォーリアに比べて、マガジンが大きいですからね~

で。なぜバレルの長短を調べたかというと。「ガスブローバックハンドガンの単純な性能アップは、バレルの延長だ!」と、以前のストライクウォーリアいじりの時に、その結論に至ったからです。(うのみにしないでねw

だから、バレルが短くなったら、初速は下がるのか、実験したんです。

次は、長くしましょう。
買いました! 7インチバレル。

ライラクスの7インチバレルです。ライラクスにした理由は、ネットで見たレビューが良かったのと、手に入りやすかったから。とくにこだわりはありませんw

さて、早速付けてみると。かっこ悪いねw インナーが飛び出してて、海外の、お手製拳銃みたいです。

平均初速は80.02m/s
80台キタ――(゚∀゚)――!!
チューニングは、初速を上げりゃいいってわけじゃないけれど。以前測定したデザートイーグルの84には届かないけれど。バレル交換だけで、これだけ性能アップするのはうれしいね!

でも。この見た目。
なんとかしたいねぇ。
で、試作ですが、コンペンセイターを作ってみました。

スライドの意匠を、前方に伸ばしただけのデザイン。とりあえず付けとくか。

とりあえず見た目はまとまりましたが、このデトニクス系のスライド。ホールドオープンしません。もしかしたら、以前ストライクウォーリアいじりをした時に、スライド内部のあsdfghjkl;:」・・・・・・ゴホンゴホン・・・・・ゲフゲフ・・・・ア”—–ッ!・・・・あーーー・・・・・おっとっと失礼・・・等をいじったのが原因で、バランス的にスライド後退不良かと思ったんだけど。
スライドの後ろを見てみました。

このように、ハイキャパ(上のスライドで赤線)より、ストライクウォーリア(下のスライドで青線)は、バルブノッカーのロックを解除する溝が短いので、ブローバックが短く設計されていました。
低燃費やね。

ブローバックが短いからスライドストップがかからないのですが。せっかくの低燃費なので、ここの溝を長くするのはもったいない。

で、

スライドストップの溝を後ろに長くしてみたり。


前に長くしてみたり。


中の金属を削ったりしながら、スライドストップが、かかるように調整しました。

そんなスライドですが。ハイキャパとストライクウォーリアのスライドの重量を比べて、スライドがどれくらい軽くなったか、計ってみました。


ハイキャパゴールドマッチのスライド、90g


ストライクウォーリア、80g
10gしか軽くなってないやんーーーーーーって思いましたw
というか、コレが、多いのか、少ないのか、わかりません。デトニクス系スライドは、ハイキャパと比べて10gしか軽くならないぞ! ということがわかりました。

そんなデトニクス系のストライクウォーリアスライド。軽量化というわけじゃないですが、コンペンセイターを後方に伸ばして、ドットサイトのマウントにしたいので、そのぶんをカットしました。

ガバだけに、ガバッと切った。

ガバだけに。

・・・ハイ

失礼しました!

エジェクションポートより前方、上から数ミリほど、カットしちゃいました。構造として □ の字型だったのが U の字型になったので、ヤワヤワっす。
だけど試射をしてみると・・・・・・

YouTube Preview Image

元気に動いてました。

このスライド。このようなカタチになるまえに、ハイキャパの先生とメールで相談してました。先生はカットしたことあるんですが、やっぱり強度的には不安との事。先生は、ブリーチ取り付けにガタがくるかもしれないと言ってました。
先生の言葉はハイキャパのハナシですが、コレはストライクウォーリア。何か対策がないだろうかと思い、スライドを分解してみたんですが・・・。


なんか、ブリーチの上に、丁度良い穴があいてへんか??


M3の下穴に丁度良い、2.5~2.6ミリくらいの穴が開いてたんですよ!
なのでねじ切り加工。リアサイトの上からネジで締めてやろうと思います。元々、後ろからのネジ止めがあるので、これでスライドに2箇所からネジ止めが出来ます。

見てのとおり、上と、後ろに、ネジがあります。
これならカッチカチに留めれるで!!

 

本体の加工が終わったので、コンペンセイターの本チャンを作ります。

これは、2次試作品になります。

組み付けるとこんな感じなんですが、

この画像をツイッターにアップしたら、ハイキャパの先生から「マウントが短いね。ドットサイトをエジェクションポートの上まで持って来れへんの?」とコメントが来ました。
じつは俺もそうしたかった。だけど、3Dプリンタの造形サイズの上限があって、このカタチにしました。ほんとはやりたかったなーとか思って作ったのはさすがに見透かされたか。
伸ばした形状に設計変更しました。造形サイズ以上の大きさのものを作るには、パーツを2分割にしなきゃいけません。強度と組み付け精度を考える必要があります。イイトコで分割して、再出力。本チャン。単にコンペの中央付近でぶった切っただけなんだけどw

かっこよく出来た! と思います!
っても、格好だけじゃなく、本来は実用一点張りの設計です。
スマートなデザインになるように、バレルを伸ばし、ドットを乗せた。

ドットは、よくある商品はフレームにマウントするタイプ。だけどもトイガンは、インナーバレルとアウターバレルに多少のガタがあるし、アウターバレルとスライドにも多少のガタがあるし、スライドとフレームにもガタがあります。インナーバレルからドットまで、ガタ+ガタ+ガタなので、ちゃんと狙えてるのか不安。
今回作ったのは、コンペにインナーバレルを通してあって、そのコンペに直接ドットを乗せています。凄く当たりそうでしょ!!!

・・・・・・・射手の腕が良ければねw

おしまい。

 

ーーーーーーーーーー追記ーーーーーーーーーー
(2018/06/06)

 

スライドが割れました。

ガバだけにガバっとカットとかつまらないこと書いてたから壊れたんですね! 断面を接着して、さらに表面にABS板を貼って強度を上げて修理したんですが・・・それでも割れてしまったのでスライドの新品を購入しました。

今度はスライドの上部をカットするのをやめます。

ということは、コンペンセイターは再設計しなきゃいけません。


デザインはシンプルに。コンペンセイターにドットサイトを乗せる作戦はやめ。インナーバレルがしっかり固定されればよし。


アウターバレルはゴールドマッチ用をリコイルオミット使いたい。スライド内側のロッキングの溝を削り、インナーバレルとアウターバレルのあいだにあるバネやらなんちゃらの部品を取り出してリコイルオミット。そうすればブローバックはスムーズ。

アウターバレルが前後に動く状態になってしまうので、コンペンセイターと同じ位置に穴をあけた。その固定ネジ1本を締め付ければ、フレーム、コンペンセイター、アウターバレルが一体化します。コンペンセイターにインナーバレルがガタなく入っているので、インナーバレルも全体と一体化しているような感じです。

そしてついでのチューニング!

樹脂軽量ブリーチ!! ショートリコイルはオミットしてあるし、ブリーチは軽くなってる。そしてこのブリーチはバルブノッカーがわの溝の長さが短くなってます。つまりガスカットが早い。ブローバックが軽快です!! 当初目指していた「まるでガンコン」にかなり近くなりました。

気分良く撃てる以外に樹脂ブリーチを入れた理由がもうひとつあって、スライドが割れたとき、スライドの裏側をよく観察したら、スライドとフレームがブローバックで強く当たり、衝撃でへこんでいる箇所がありました。ブローバックが強すぎるのとスライドが重過ぎると感じたんです。そこでブリーチ軽量化というチューニングに踏み切りました。

 

そしてヴァージョン2が完成!!


イイよ! すごく良い!! 撃ったらわかる!!!

満足。
いづれマイクロドットサイトも付けようか。